人事部はじめました

人事部への思い

ミッションを掲げ、そこに近づこうと日々邁進する人たちで成り立っている、様々な組織があります。

2019年5月1日、人から始まるそんな組織を支える人事部を始めようと、遥か彼方に目を向けて、ひとり漕ぎ出してみました。

大きな会社であれば、財務経理(Finance)や情報技術(IT)と並び、必ずや存在する人事部(HR)。小さな組織ではなかなか部門として人事機能を持つのは難しいかもしれません。

従来の大きな組織が持っている人事部が、小さな組織にも必要なのでしょうか。組織そのものである「人」にまつわる大切な要素を、新しいかたちで提案したい。そんな人事部です。

これまでの経験を生かし、営利・非営利を問わず、コミュニティの小さな組織の人事部となり、その集合体である神戸という大きな地域とそこで生きていく次の世代に貢献したい。

人事部ってなんでしょうか

もの/サービス、カネ、そしてヒト。組織にとって大切なヒトのこと、それが人事部のイメージでしょうか。

かつては採用、異動、評価、教育、そして給与や福利厚生など様々な人に関わる全てのことを、企業内の人事部という部署が行ってきました。

やがて、給与計算や社会保険手続きなどが集約化、子会社化などで一企業から複数のグループ企業の業務を担うようになったり、あるいはこれらの業務を専門に受託する人事アウトソーサーが出てきました。

人材の採用も、新卒の一括採用こそまだ企業内人事部が総出で行っているかもしれませんが、すでに多くは人材紹介エージェントやRPO (Recruitment Process Outsourcing)に任せたり、LinkedInを使ってたりしています。

人材開発、人材育成もリーダーシップや管理職研修など、その企業固有でないエリアほど、外部のプロフェッショナルに任せるようになっています。

しばらく前からトレンドとなっている、HRBP (HR Business Partner)は、リーダーとその組織の目標や課題を話し、その人事的な解決方法を提案するまさにパートナーとしての役割です。

組織目標が明確になれば、人材紹介エージェントが必要とする人材候補を集め、人材育成や研修を専門とする会社に適切な研修・トレーニングを依頼し、また人事BPOや社会保険労務士法人に制度、給与計算、社会保険などを任せることで、組織内にもつ人事部の機能はHRBPに集約されてきているようです。

これからの人事部って

こうなってくると、HRBPは極言すればコンサルタントで、それは企業/組織内にある必要があるのか、という疑問が湧いてきました。

「会社に人事部がないって、ご冗談を。CEO、COO、CFOにとどまらず、CIO、そしてCHROなんて肩書きがある時代ですよ。」

(私のつぶやき)

ですね。

私もCHROの響きに負けそうですから。なので考えています、社外取締役CHROなんてどうかと。

「うちの会社は人を大事にしているんだ、人事部がないなどあり得ない!」

(と、おっしゃる経営者もいらっしゃるかな)

ですね。

でもね。

組織の一人ひとりが組織の目標に向かい、それぞれの仕事にやりがいを感じ、そしてチームワークを最大限に発揮して、できそうもないことを成し遂げる。これって結局リーダー、上司、そして働く人一人ひとりが引き受けることで、人事部はリーダーの思いを実現するサポートをするに過ぎないんです。

それはこれまで人事部で、小さくても組織のリーダーを8年間任せてもらって、部下や同僚のみなさんから直に学んだことです。

というわけで、「私が人事部」です。